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健康コラム

腸について

少陽の経絡と肝臓 2005.10.21

今年の気候はたいへん変化に富んでいます.
したがって,この気温の変化についていけない方は体調を崩されるでしょう.
寒暖の変化が大きいと半表半裏に芯熱がこもり易くなります.
半表半裏とは何のことでしょうか?
人間の表と裏,つまり体表と内部の中間ということです.
これでもまだ分かりづらいですね.上半身と下半身の間のこともさします.
ここに芯熱を持つと胃と肝または少陽の経に芯熱を持つことになるでしょう.
東洋医学の原典である傷寒雑病論に次のような文章があります.
「尺寸倶弦者少陽受病也当三四日発以其脈循脇絡於耳故胸脇痛而耳聾」とあります.その意味は「寸口,尺中の脈がともに弦であるものは,少陽の経に病を受けたのであるから,当然三四日たつと,少陽の病証を発するはずである.さらに耳をまとっているから,胸や脇が痛んで,耳が聞こえなくなるのである.」とあります.
半表半裏または少陽の経に芯熱を持つことによって,起こる症状は次のようなものがあるでしょう.
胃に熱を持つことによって,胃がもたれたり,食欲が落ちたり,反対に食欲過多になったり,口がまずくなったりする.
肝に芯熱を持つことによって,身体がだるくなったり,ジンマシンが出たり,脇が張ったり,少陽の経に熱を持って耳の周りの血行が悪くなり耳鳴りが起きたり,耳が聞こえにくくなったりします.
ここで大切な事はなかなか治りづらくて困っておられる「耳鳴り」が少陽の経の芯熱を取ることで治る可能性があるということです.
それからもう一つ大切な事は肝の異常が半表半裏と体側に出てくるということです.
身体の脇とか横の部分に凝りとか張りが出たときは肝が弱っている可能性があるので,十分な睡眠と休息が必要ということです.
肝というとお酒と考えがちですが,風邪の芯熱がこじれて半表半裏に入り深く潜伏して数年たってから肝の病として表面化することもあります.
肝はお酒だけでなく,食べすぎ,過労でも負担がかかることを覚えておいて頂きたいです.

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