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健康コラム

不定愁訴について

今年の天候不順と体調 2006.06.10

今年の天気はかなり不順で温かいようで,急に冷えるときもあります.
この変化の激しさに身体がついていけずに風邪をひいてなかなか治らない人が増えております.
身体の外部には熱があり,内部は冷えているという状態を表す人が増えてくると思われます.
漢方薬の原点の傷寒雑病論には次のような条文があります.
「太陽病外症未除而数下之遂協熱而痢痢下不止心下痞硬表裏不解者桂枝人参湯主之」とあります.
この意味は「太陽病で外の症がまだとり切れない内に,たびたび下しをかけたために,中に熱が入ってきたものと,内の病的な熱とが一緒になって下痢をしてしまい,その下痢が止まらなくなって,心下が痞えて硬くなって,表症も裏症も解さない者は桂枝人参湯が主治します.」ということです.
漢方に造詣が深い荒木性次先生の「新古方薬嚢」という本には次のように解説してあります.
「熱があり悪寒して汗が出て下痢する者。下痢は一,二回のものもあり、回数の多い者もあり、必ず胸中若しくは胃中に塞がったような重苦しき感じがあり、頭痛もたいていあり、咳出ずる者もあり、吐き気のある者、身体に痛みのある者、熱は無き者もあり、食欲はたいていあり、小便は近い者も反って遠き者もあり、定まっていない。脈は必ず弱い、つまるところ熱とさむけと下痢と胸のあたりのつまる感じなどを主として与えれば大きな誤りはないのである。」とあります。
これらの症状を参考にしてみればこの漢方薬は胃腸と肺に効くものであることが明白です。
今年のように気温の変化が激しいと胃腸が弱る可能性が大きいということです。
日ごろより胃腸の具合の悪い方は特にご注意が必要でしょう。
暴飲暴食は避けて、なるべく消化の良いものをとるように気をつけていただきたいと思います。
日本人の食事の基本は主食にご飯たべて副食は野菜と魚と少量の肉類などでしょう。
これらの食生活を心がけることによって、この天候不順を無難に乗り越えることが出来るでしょう。

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