通風とは過飽和高尿酸状態の体液から発生する尿酸ナトリウム塩(MSU)の関節と
腱の中や周辺に おける結晶沈着による末梢関節の急性、再発性の関節炎であります。
高尿酸結晶症の人すべてが痛風になるわけではなく
高尿酸血症の程度と期間が大きいほど血漿沈着と 急性通風発作の危険性が高い。
急性通風性関節炎は前徴なしに現われる。
小さな外傷、過食、飲み過ぎ、疲労などによって突然起こる。
つまり、尿酸値が高い方はいつどんなきっかけで突然通風発作が襲ってくるか分からないという事です。
この尿酸値が高い状態を東洋医学的に考えると過食とお酒の飲み過ぎによって血に熱を持った状態 のようです。
そこでこの血に熱を持って発病するものに最近急激に増加してきた糖尿病があります。
厚生省の発表した「糖尿病実態調査」によると糖尿病とその予備軍を合わせると1370万人と推定されるそうです。
最近では尿酸値が高くなりご相談を受ける若い人たちの食生活をお聞きしていると
過食と洋食に偏り過ぎている傾向が見受けられます。
油を使った料理ばかり食べ体を動かす事が少なくなれば
どんどん過剰栄養になり血に熱を持った状態になり
高コレステロールで中性脂肪の高い高脂血症になるでしょう。
血に熱を持つという事は血が濃くなってどろどろになり
動脈硬化を促進して心筋梗塞、脳卒中に なり易くなります。
健康の基本は食にあります。
どうか私達も「腹八分目」という言葉を思い出して養生を致しましょう。