今回は夜泣きについて考えて見ましょう。赤ちゃんの夜泣きは仕方がないものと諦めていませんか。
赤ちゃんと一口に言っても,いろいろな体質や性格があるはずです。
それを十羽ひとからげにして考えるのは少し無理があります。
夜泣きは,子育ての中で多くの方が悩まされ育児ノイローゼの原因にもなることがあります。
眼が覚めているときに泣くのは、空腹、痛み、寂しさ、体の不快(暑い、寒い)、眠い
などといった原因が分かる場合が多いのですが、
夜泣きはお腹が空いて泣く、夢を見て怖がって泣く、体調が悪くて泣くなど原因がわかりにくいことがあります。
赤ちゃんが夜に機嫌が悪くなった時に、夜泣きと決めつけてはいけません。
病気の時もありますので注意してください。以下の病気に特に注意してください。
・腸重積(乳幼児が、激しく泣く、急に機嫌が悪くなって吐く、
おなかの痛みで泣くなどのほかに、便に血が混じる、食欲がなくなるなどの症状が表れます。
熱はほとんど出ないので、体温を計ることもきめてになります。)
・発熱時(かぜ、インフルエンザ、中耳炎など)
・ヘルニア(股の付け根が、膨れて盛りあがる)
・おむつかぶれや湿疹
普段とどうも様子が違うと感じたら救急病院などを受診することが必要でしょう。
また日本では、昔からよく取り上げられ問題ですが、外国ではあまり問題視
されていないようです。赤ちゃんは昼も、夜も泣くもの発育期に見られる
当たり前のこととして受け取られています。
「対処法として」
・ミルク(母乳)を飲ませる。
・背中を軽くトントンたたいたりさすったりする。抱っこしてあやす。
・静かな音楽や子守歌を聴かせる
・昼間、よく遊ばせる。(興奮して逆効果のこともあります)
・昼間、おとなしくさせる。
次のような薬が使われることもあります。
(1)宇津救命丸や樋屋奇應丸 夜泣きや疳(かん)の虫に江戸時代から使用されています。漢方生薬です。
(2)漢方薬(甘麦大棗湯、小建中湯、調胃承気湯、柴胡加龍骨牡蠣湯、抑肝散など)も使用されます。
このようにいろいろな方法がありますので一人で悩まずぜひご相談ください。