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健康コラム

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腱鞘炎と漢方薬について 2008.12.20

今年はなぜか腱鞘炎のご相談を良く受けます。
そこで、腱鞘炎について考えてみたいと思います。
関節を動かしているのは筋肉ですが、筋肉の両端が骨に固定されるところを腱といいます。この腱は、腱鞘の中を通っていて、この腱と腱鞘の間に起きた炎症を腱鞘炎といいます。
よくあるのが狭窄性腱鞘炎で、手首の親指側に起こるドゥケルバン腱鞘炎やどの指にも起こるばね指などです。
ドゥケルバン腱鞘炎は手首における代表的な伸筋腱炎の一つです。長母指外転筋腱と短母指伸筋腱が橈骨茎状突起部(手首の親指側))で狭窄された状態です。使い過ぎが原因と現代医学では考えられています。
バネ指は指の屈筋腱に起こる腱鞘炎で、靭帯性腱鞘が屈筋腱を圧迫したために生じます。発生する指は母指が最も多く、第3指、第4指の順となる。
患者は中高年者に多く、現代医学では使い過ぎが原因といわれている。
それでは腱鞘炎を東洋医学的に考えてみたいと思います。
まずドゥケルバン腱鞘炎は手首の親指側に起こることから、太陰肺経という経絡に関係します。
手の太陰肺経は親指の爪の生え際の少商というツボから始まって、手首の親指側の魚際、太淵というツボを通り、ひじの内側の尺沢というツボを通り、鎖骨の下の中府というツボに達して、そこから体の内部に入り肺の中に入ります。
ドゥケルバン腱鞘炎の患者は肺の経絡に熱を持っていることが多いと私は考えます。
回復するためには肺の熱を取る漢方薬が必要でしょう。
ばね指は全ての指に起こる可能性があるので、指は胃が支配しています。
靭帯性腱鞘が屈筋腱を圧迫することで、冷えが生じ、その冷えが胃に入ったと考えて、胃を温める漢方薬が必要でしょう。
腱鞘炎は体験した人でないとどのくらい困っているのか、見た目には分かりにくい症状です。
治療をしないで、しばらくほって置いて悪化している人が多いようです。出来るだけ早く治されることをお勧めします。

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