毎日、湿度が高く蒸し蒸しして暑いですね。
こんな天気のときは胃の働きが低下します。
そうなると冷麦、冷麺、ざるそばなどというものだけで済ませてしまう事はありませんか。
こんな時もやはりご飯も食べていただきたいと思います。
うるち米は非常に消化が良く、消化器系の弱い日本人には必要だと思います。
うるち米は東洋医学的に考えると脾臓(現代医学でいうところの膵臓です)を中心にした消化器系を養い育てます。
日本人は、脾臓(消化器系)が弱いので糖尿病になりやすい人種と考えていただければ良いでしょう。
米を日本人があまり食べなくなった事で、日本人の糖尿病になる危険性が飛躍的に高まってきたのだと思います。
日本人の糖尿病患者数は、平成9年の調査で推定690万人で、
糖尿病の可能性を否定できない人を合わせると1370万人といわれています。
糖尿病の3大合併症をご存知ですか。
①糖尿病の経過が長いほど、かなり高い確率で網膜症が発生します。
網膜症は進行すると失明する可能性がございます。
②糖尿病にかかって10年以上経過している人で、
糖尿病のコントロールが悪く、高血糖状態が長い間続いていると、
腎臓の糸球体の毛細血管に障害が起きてきます。
そのため腎機能が低下して、尿の中にたんぱくが出てきたり、
高血圧やむくみなど腎炎と似た症状が起こります。
進行すると、腎不全から尿毒症となり人工透析が必要になります。
③手足のしびれから始まる障害(神経症)です。
最後に痛みなどがわからない状態になると、
下記のような足の病変などが加速度的にどんどん進行します。
『その糖尿病患者690万人のうち、2%の約14万人が皮膚潰瘍・壊疽を合併し、
0.6%の約4万1,000人が合併症による下肢切断を余儀なくされている。
これらの糖尿病性足病変は、発症にいたると入院が長期にわたるだけでなく、
感染症のコントロールができなくなると切断以外に治療法が無くなります。』
GE横河メディカルシステムのホームページより引用しました。
このような症状が出てからではかなり進行している恐れがあります。
症状が出てきてから考えれば良いと思われているとしたら糖尿病を甘く見すぎだと思います。
真剣に生活を見直されるべきではないでしょうか。
治療のほうもおろそかにするべきではないのですが、日常生活も改善しなければならないでしょう。
生活全体を含めてご指導しますのでご相談ください。