今年は花粉がたくさん飛散して、そのために花粉症で悩まされている方が多いと思います。
その上、風邪もはやっているので見分けがつきにくいこともありますね。
風邪と花粉症に違いはどこにあるでしょう。
風邪の症状には頭痛、発熱、悪寒、咳などが伴います。
鼻水、くしゃみ、鼻づまりはどちらにも出る症状です。
花粉症に特徴ある症状としては目のかゆみですね。
花粉症にも炎症により、熱っぽくなることもあるので、風邪の微熱と間違いそうになることもあります。
まれに風邪と花粉症が併発している場合があります。
このときはまず風邪を優先して治すべきでしょう。
花粉症の症状にはどんなタイプがあるのでしょう?
まず冷えから来る症状と肺の芯熱から来る症状があります。
冷えから来る症状は腎と肺が冷えて鼻水が止まらなくなります。
この場合朝のくしゃみが多く鼻水が止めどもなく大量に出ることが多いです。
ティッシュを1日に何箱も使ってしまうということになり、鼻のまわりは鼻のかみすぎで擦り切れて荒れ放題で赤くなります。
それでは、肺の芯熱から来る症状の場合はどうかと言いますともちろんくしゃみ、鼻水もあるのですが鼻づまりが多くなり吐く息がどちらかというと熱っぽいことがある。
鼻づまりがひどくなり長期がすると副鼻腔炎になることもあると思います。
二つのタイプの原因からくる花粉症をご説明しましたが、厄介なことにこの二つの原因を交互に発症する患者さんもおられます。
この場合は二種類の漢方薬を使い分けて服用していただいております。
花粉症の患者さんにとっては大変な時期ではありますが、必要十分な休養と体を冷やさないことが症状を軽くする秘訣です。
なぜなら、たとえ肺の芯熱から来る症状の方でも体の表面を冷やすと熱の発散が悪くなり、肺の芯熱が余計にこもることになります。