読者の皆様の中に生理痛で困っている方はおられますか。
月経がはじまると、腹痛や腹部のはり、腰痛、不快な気分、
疲れやすくなるなどの症状が出る事はよくある事です。
しかしこれらの症状が強いために日常生活に支障をきたしたり、
安静や治療を必要とする場合があります。
このようなものを月経困難症と呼びます。
西洋医学的には月経困難症の原因は大きく分けて2つあります。
1つは原発性月経困難症と呼ばれるものです。
これは子宮や卵巣、卵管などの内性器に炎症や腫瘍などの器質的な異常がないのにもかかわらず、
月経困難症になる場合。
その原因としてプロスタグランディンという物質が重要な因子になっていると言われています。
もう1つは器質性月経困難症と呼ばれるもの。
子宮筋腫や子宮内膜症などが原因になります。
東洋医学的に考えると子宮の冷え、血虚(貧血、血行不良)、
水毒などにより生理痛がひどくなるということです。
有名な当帰芍薬散は血虚と水毒によっておこる生理の腹痛によく効きます。
しかし最近は当帰芍薬散では治らない方が増えてきました。
他に良い薬がありますのでぜひあきらめずご相談下さい。