子宮は人類の子孫を育てるのに欠くことのできない臓器です。
このきわめて大切な場所に、なぜ筋腫がこのように高い頻度で発生するのかは、いまだに謎です。
しかし、子宮筋腫は月経がはじまる前の女性にはほとんど発生しないこと、
月経の終わる年齢になると筋腫が小さくなることから、
筋腫の発育には月経をおこす卵巣のホルモンが深くかかわっていると考えられます。
筋腫が育つ環境をみると、卵巣からのホルモンが必要であることは、何となく理解できますが、
子宮の筋肉に、なぜ筋腫に育つ細胞の芽が生まれてくるのかは不明です。
また筋腫が一個だけできることは少なく、同時にたくさんできる場合がほとんどで、
100個以上できる場合もあります。
これまでの研究では、同じ子宮の中の複数個の筋腫が、
それぞれ異なった細胞をもとに発生することが確かめられています。
このことは、一つの筋腫が次の筋腫を生んでいるのではなく、
それぞれ異なった、たくさんの筋腫の芽が子宮の筋肉の中にできることを示しているようです。
また、何かありましたらご相談下さい。