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健康コラム

その他

今年は少陰の病が多い 2006.03.11

今年の春はいつまでたっても寒さを感じます.
昼間は少し暖かくなってきましたが,夕方を過ぎるととたんに肌寒さを感じます.
昔から春は三寒四温といいますが,今年の冷え込みは今までの常識を超えるぐらいの異変です.
人間の身体がその環境の変化に到底ついて行けないので,本来は春は厥陰肝経が冷えるのですが,それだけで済まずに少陰腎経までもが冷えてしまっています.
東洋医学の原典である傷寒雑病論に次のような文章があります.
「少陰病二三日巳まず,四五日に至り腹痛,小便不利,四肢沈重疼痛,自下痢する者は此れ水気有りとなす.その人或いは咳し,或いは小便利し,或いは下痢し,或いは嘔する者,玄武湯之を主る.」といいます。
その意味は「少陰病で2,3日して回復せず4,5日になって腹痛や小便の出が悪く,手足もだるく痛み,下痢する者は水気があるためである.病人が咳をしたり,小便が近くなったり,下痢をしたり、吐いたりするものは玄武湯が宜しい.」となります.
したがって,少陰腎経の経絡の通るところトラブルが多発します.
それではどこにトラブルが発生するかといいますと例えば「咽頭」においては扁桃腺炎,咽痛,咽のつかえなどです.
他には「ふくらはぎ」においてはこむら返り,ひざから下のだるさなどです.
少陰腎経の裏に当たる太陽膀胱経にもトラブルが起こります.
太陽膀胱経の経絡は脳天の百会というツボのあたりをとおり,そこに問題を起こすと頭痛を起こしたり,頭がぼーとしたり,やたら眠たくなります.
首筋から背骨の両脇を通っているので,コリがひどくなると首筋から上にのぼせてめまいを起こすこともあり,足元がふらつき転びそうになる.
足の裏まで痛くなったり,アキレス腱が痛めたりする.
腎の機能が不調をきたすので,小便の出がスムーズに行かなくなり,小便の出が悪くなったり,その逆で小便がやたらと近くなったりしてお困りの方もおられるかと思います.
とにかく春になったからといってまだ油断して薄着になり,身体を冷やさないようにお気をつけ願います.
漢方薬はこんなときに頼りになります.是非,ご相談ください

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