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健康コラム

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脳卒中の後遺症に効く? 2006.02.11

今年はたいへんきびしい冬になりました.
寒波が容赦なく日本全国を襲い雪害は深刻なものがあります.
今年は風邪も少陰病の風邪が多く,インフルエンザも少陰病の漢方薬が合います.
葛根湯は太陽病の漢方薬なので今年の風邪やインフルエンザには余り効き目がないと聞いております.

ところで話は変わりますが,漢方薬にはまだ余り知られていない素晴らしいものがあります.
今回は「続命湯」という処方に光を当てたいと思います.
「続命湯」という処方は傷寒雑病論の金匱要略の中にあります.
金匱要略の「続命湯」に関する条文は下記のとおりです.
「古今録験続命湯中風非(やまいだれ付き)身体不能自収口不能言冒昧不知痛処或拘急不得転側 
姚云与大続命同兼治婦人去血者及老人小児」とあります.
その意味は「古今録験という医書に出ている続命湯は半身不随の中風の病で,熱は出ず,顔がゆがんで動かすことが出来ない者とか,顔がゆがんで,口がひきつり話す事が出来ない者とか,何処かが痛むらしく,ただ臥しているが,頭がはっきりしないと見えて,何を聞かれても要領を得ないものとか,手足がしびれて寝返りが打てず,自由が利かないものによい.姚という人が言うには婦人と老人と小児の血虚も大続命湯と同じように治す」ということです.
これは一般的にいうと脳卒中や脳梗塞の後遺症のことを言っているようですね.
しかし,良く読んでみると「姚という人が言う」の後の文章から察するに実は子どもや婦人にも使える可能性があるということです.

つまりこの漢方薬は血虚を改善し,脳の血流が悪くなっているのを良くする薬と考えたら,色々な方面に使える可能性があると思います.
もしかしたら,脳に障害を受けた場合にも効果があるような気がします.
これからの高齢化社会にはうってつけの素晴らしい薬ということになるでしょう.
今まで地に埋もれていた素晴らしい漢方薬を掘り起こして行きたいと思います

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