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健康コラム

その他

ヘルペス、帯状疱疹と漢方薬 2005.07.16

ウィルスによる病気として、単純性ヘルペスというのがあります。
ヘルペスの原因はウイルス(ヘルペスウイルス1又は2型)で皮膚や粘膜から接触で体内に潜入します。
口唇ヘルペスは主にヘルペスウイルス1型と言われています。
ウイルスに感染してもすぐに発病しないで神経細胞のなかに「潜伏感染」します。
体力が落ちたり、身体の抵抗力が低下した時(ハードな仕事、風邪の後、スキー、日焼けなど)に発病します。
潜伏感染は、20才台で60~70%、50才台以上ではほぼ100%の人が、感染していると言われています。
似たウィルスよる病気として帯状疱疹、水疱瘡というのがあります。
特に極度の疲労やストレスなどで免疫力は低下したときにかかりやすい。
もう一つの帯状疱疹は子供の時になった水痘のウイルスが、神経の付け根に残っていて体調が悪いと活性化されて、1本の神経の領域に添って3~5日位で皮膚の表面に現れて、最初は、赤い皮疹を作りますが、1~2日位で水膨れを作ってきます。皮膚に出来る前から、痛みが出現することが多く、痛みの強さは、色々です。一般的に激しいことが多く、痛みの範囲は、片側性で帯状なので他の病気と区別がつくことが多いです。
治療が、遅れたり高齢者では、皮膚が良くなっても痛みが残ることがあります。帯状疱疹後神経痛と言われています。

漢方薬の原典の傷寒雑病論に次のような文章があります。
「病在陽応以汗解之反以冷水フキ之若灌之其熱被却不得去弥更益煩肉上粟起意欲飲水反不渇者服文蛤散若不差者与五苓散」とあります。
その意味は「病邪が表にある時には、発汗によって病を解すべきであるのに、熱いからといって冷水を病人に吹きかけたり、または注ぎかけると、その熱が不安定になって、表にこもった熱が取れることが出来なくなって、いっそうひどくなって熱のために苦しがるようになる。
そのために皮膚に粟の粒のようなものが全身またはあちこちに出来てしまう。
そして、気持ちでは水が飲みたいような感じではあるが、かえって水が飲み込めないようなものには、文蛤散を飲ませなさい。それでも治らないものには五味猪苓散を与えてやりなさい。」ということです。
つまり、東洋医学的に考えると体内にある芯熱を汗で出すべきときに皮膚が冷やされてその熱がこもってしまうときに起こる病気です。
また、発汗しているときにクーラーで冷やされても起こりうる病気です。
異なった病気が同じ漢方薬で治ってしまい面白い実例です。

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