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健康コラム

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離乳食と咬む力 2005.02.07

離乳食の開始時期と噛む力について考えてみたいと思います。
「咬む」ことは単に「消化を助ける」だけでなく、脳の発達と重大な関係があるようです。
サルを使った動物実験にこんな興味深い話があります。
「歯を抜いて育てたサルは綱渡りがまったく出来なくなった。
もちろん、歯を抜かずに育てたサルは楽に綱渡りができた。
歯を抜いて育てたサルが死んだ後に解剖すると脳が未熟であった。」この実験で分かるように、歯でよくかむ事が、脳の発達に重大な影響を及ぼします。小さい頃から歯ごたえのあるものを食べていると顎骨が発達し、歯並びがよくなります。
このように咬むことは脳によい刺激を与えるというものです。
それでは離乳食と咬むことにどういう関係があるかというとまだ歯が生えそろっていないうちにどんどん離乳食を食べさせると咬むことが出来ないので、つい飲み込むことを覚えてしまいます。
そのために、咬むことが非常に億劫になってしまい軟らかくほとんど噛まなくても食べられるものを好む傾向が出てきます。
ごぼうのキンピラ、煮干などの堅くて十分に噛み砕かないと食べられないものは敬遠することになり、ハンバーガーなどの数回かめば溶けてしまうような食事を選ぶことになると思います。
患者さんの赤ちゃんが離乳食を始める時期を1歳過ぎてからにするように指導しております。
そのお陰で離乳食を始めたときにはかなりの歯が生え揃ってきているので、食事になるとよく咬んで飲み込もうとしています。

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