紫外線は体の中にビタミンDを作るのを助ける働きがあります。
ビタミンDは骨を作るために必要な成分であるため、昔から日光浴を勧められていました。
2002年にWHOから紫外線に対する間違いやすい考え方をまとめて小冊子にして発表されました。
①日焼けは健康的である。
正解:日焼けは私たちの体が紫外線による被害を防ごうとする防御反応ですが、その効果は小さく、注意信号と考えるべきです。
②日焼けは私たちを日光から守ってくれる。
正解:白い皮膚に出来た日焼けはSPFが4程度のわずかな日焼け防止効果しかありません。
③曇った日には日焼けしない。
正解:薄い雲の場合、紫外線の80%以上が通過します。大気中の汚れは、紫外線への暴露を増加させることもあります。
④水の中では日焼けをしない。
正解:水はわずかな紫外線しか防いでくれません。むしろ、水面の反射は紫外線への暴露を増やすといえます。
⑤日焼け止めクリームは私たちを守ってくれるので、非常に長い時間日光を浴びて大丈夫である。
正しい答え:日焼け止めクリームは紫外線を浴びることが避けられないときに、防止効果を高めるものですが、太陽に長時間当たるために使用するのは間違いです。
以上のように間違った考え方をしていた方もおられると思いますが、これからは紫外線に対する正しい知識を持って自己防衛をしないと危険だと思います。
例えば、日焼けは紫外線による火傷と考えると分かりやすいと思います。
サングラスをかけずに強い紫外線の元で長時間いると目から紫外線が入り、
網膜がやけどをして雪目のような状態になります。
紫外線の影響は夏の日差しだけでなく雪山でもあるということです。
さらに夏の暑さと紫外線による日焼けがひどくなると
体表の熱だけで収まらずに体内に熱がこもって、発熱してしまうことがあります。
これは、東洋医学的に考えると肌肉と血に熱を持った状態といえます。
この血と肌肉に熱を持った状態は漢方薬で治る可能性があります。
予防的に服用することも出来ますのでご相談ください。