今回はむくみについて考えましょう。
一般的にむくみとは、体内の組織など血管の外に、余分な水分(血しょう成分)がたまった状態を言います。
血しょう成分とは血液の中の赤血球等をのぞいた部分です。
ところが、血しょう成分が血管に戻らず過剰にたまると、むくみとなります。
むくみを起こす原因として、栄養障害(ビタミンB1欠乏症)によるものと病気によるものがあります。
病気としては例えば、心臓、腎臓、肝臓、腹膜炎などや女性では更年期障害や妊娠中毒症や貧血からむくみを生じる事があります。
その他の原因として、長時間の立ち仕事、1日中の座り仕事、いずれも1日中同じ姿勢を続ける人が、脚のむくみが多くあります。
同じ姿勢を続けることによって筋肉が疲れ、汚れた血液を心臓に戻す力が弱くなるからであります。
しかし、運動をしたり、マッサージをすれば直ぐにむくみは取れるでしょう。
むくんでいる部分を押しても元に戻らない、疲れがいつまでも取れない、めまいや湿疹、発熱、しびれなど、単なる疲労以上の症状が感じられる人は、病気が原因の可能性があります。
私が考えるにはむくみは水毒だけでなく気と血の巡りが悪い状態と考えます。
気、血、水のめぐりを良くする漢方薬をお飲みいただければむくみにくい体に変わる事は可能です。
むくみにはお血も関係があります。
したがって、女性は血にトラブルを持ちやすいのでむくみの悩みを持った方が男性よりも多いのでしょう。
いつも仕事から帰るときに靴が履きづらくなったり、膝から下が重く手足を引きずる様になる人は腎の冷えやすい体質である可能性があります。
漢方薬ではそんな体質の改善も可能です。
例え、ご両親から受け継いだ生まれつきの体質でも改善する可能性があります。