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胎児の複合汚染 2002.09.14

有吉佐和子氏の小説『複合汚染』が、高度成長期を迎えていたときに日本の社会に警鐘を鳴らしました。

この本は農薬、洗剤、重金属などの環境中の複合的な影響を描いて話題になりました。
最近ではアメリカで出版された『奪われし未来』では「環境中に存在する微量の化学物質が野生生物やヒトのホルモンの正常な作用を乱し生殖あるいは子孫の健康に取り返しのつかない影響を与えている」と仮説を立てた。これが世界中に環境ホルモンについて関心を持たせるきっかけになりました。

 

今回参考文献とした「「胎児の複合汚染」の筆者である

森千里氏が環境中の複数の化学物質による複合的な胎児の汚染について調べた研究がないことを知ることになった。
そこで妊婦の協力を得て臍帯の中に含まれる化学物質を測定してみたところ、

実際数多くの化学物質がほぼ例外なく検出され間違いなく

現代の胎児は複合的に化学物質に汚染さているという確信を持った。
現在アメリカでは大気汚染、水質汚染などの調査にからみ

必ずといって良いほど先天異常とのかかわりを視野に入れている。
それというのもアメリカのカルフォルニア州ではある種の先天異常の発生率が上昇しており、

地域や人種にもよるが手足の指の異常や口蓋裂などを初めとした先天異常で生まれてくる赤ちゃんの

2から3%に発生しているという。
そして、成長するにつれて、外見だけではわからなかった

内分泌・代謝異常や精神神経の発達なども含めたい上が発見されるため、

学童期までにアメリカ人の7%になんらかの異常が発見されるという報告がある。
全ての先天異常のうち、約25%は遺伝や先天異常、約10%は母体の疾患や感染、

あるいは単一の化学物質や薬物に晒されることが原因と考えられている。
しかし、残りの三分の二は原因不明とされている。
それで合衆国政府はこのような先天異常に何らかの環境中の化学物質の単独ないし複合的影響、

あるいは遺伝的背景と環境化学物質の複合的影響が関与しているのではないかと考え、

その原因の特定を急いでいるのである。
このように環境中の化学物質による驚異は今後ますます増大すると予想できます。

私は漢方薬などを使いそのような影響を少しでも減らすことが出来ないものかと考えています。

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