嬉しいことに今年に入ってから妊娠する方が多く、出産に対するご質問が多くなりました。
今ままでも皆様にお話してきたことですが、私なりの考え方を書いてみました。
妊婦さんの出産に対するイメージは、とても明るく楽しく希望に満ちた事とは言えないようなものです。
世間一般にあふれている出産の時のお話は、怖い、苦しい、辛いという悪いイメージばかりです。
ほとんど楽に生まれて良かったと言う体験談はまれでしょう。
しかし、私がご指導してきた患者さんのお産の体験談は、あまりに軽くて信じていただけないでしょう。
例えば分娩室に入って1時間で終わってしまったとか、陣痛が始まって4~5時間で出産したとか、
深呼吸4、5回で産み落としたなどなどの素晴らしい結果が続々と寄せられております。
昔、女性がもっと元気な時代は畑仕事の途中で産気づき、そのまま畑で産んだとか、
便所で産み落としそうになったとか、今では信じられないぐらい軽かったのです。
もちろん昔でも難産は在ったでしょうが、現在に比べればかなり少なかったと思います。
それではどうしてこんなことになってしまったのでしょう。
難産の原因は色々在るでしょうが、東洋医学的に考えると子宮が冷えて、
子宮口が硬くなかなか開かない、腎が弱く、気ののぼせが強く、胎児が下がりにくい、などの原因があります。
その原因を取り除くようにすれば安産になるでしょう。
患者さんの体調によって考えなければいけませんが、漢方薬で安産にする事は可能です。