近年、既に消滅したはずの病気が復活し始めております。
1950年まで日本の病死のトップにあった結核が
いつのまにか死因のトップから退き、結核と言う言葉すらほとんど聞かれなくなっておりますが、
最近では幼稚園や学校、福祉施設などでの集団感染のニュースに接する機会が増えました。
厚生省の平成11年結核発生動向調査年報集計によりますと
平成9年より3年連続で新登録患者数が増加しております。
新しい患者数の増加スピードは年々加速しています。
ちなみに平成10年度から11年年度にかけて増加した人数は4,248人になります。
国際的に見ても諸外国に比べて格段に高い羅漢率です。
例えばオーストラリアは10万人に対して4.9人、スエーデンは5.0人、アメリカは6.6人などに比べて
日本は38.1人と飛びぬけて高いと言う事です。
しかも高齢者の結核患者が急増していてなんと70歳以上の罹患率は10万人に対して132人となります。
1998年インドネシアのバリ島に行った日本人観光客の中で200人以上がコレラに罹り、
日本人以外の患者はいなかったそうです。
更に数年前にO―157という大腸菌による大変な騒動がありました。
これらの現象を見ていますと、今ひそかに日本人の体質が変わってきたと考えられます。
免疫力の低下により細菌感染の危険性が急激に増してきたということです。
細菌性の疾患だけでなく生活習慣病も増えている事を考えると、
今後は免疫力を高める事がとても大切になってくるのではないでしょうか。
東洋医学にはもともと「未病を治す」という素晴らしい考え方があります。
「未病を治す」とは病気にならない前に治す、つまり病気の兆候が現れた時点で治す、
または病気にならないようにするという事です。
そのためには衣食住まで考えた養生法を実行する事が理想的と言えるでしょう。
免疫力を高め、健康を維持する事に興味をおもちの方は是非御相談下さい。