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健康コラム

不妊症について

男性不妊症と漢方 2005.01.22

東洋医学には西洋医学とは別の独自の病名があります。
漢方の原点である傷寒雑病論のなかに男性不妊症と関わりのある血痺虚労病というのが載っています。
血痺虚労病を解説した文章の中に次のような条文があります。
夫失精家少腹弦急陰頭寒目眩髪落脈極虚コウ遅為清穀亡血失精脈得諸コウ動微緊男子失精女子夢交桂枝龍骨牡蠣湯主之 この条文を訳すると「精気を失った人は下腹が引きつったように引っ張られ、陰部の周囲が冷えて、めまいがしたり、髪が抜けたり、その脈はネギを押したように力なくへんで遅い脈である。ひどい下痢をしたり、貧血になったり、夢精をしたりして、脈がコウ、動、微、緊を現す場合には男子は精を漏らし、女子は夢に交わる人には桂枝龍骨牡蠣湯が良く効く」ということです。
その意味するところは男性で下腹が張りやすく、陰部の周囲が冷えやすく、髪が抜けたり、下痢しやすく、貧血ぎみであったり、精力が弱かったり、精子が弱いということになります。
つまり、下腹の張り、陰部の周囲の冷え、下痢しやすいから考えて下半身が冷えています。
このような人は昔には少なかったと思います。
かなり、疲労がひどかったり、栄養状態が悪くて貧血気味になったりして起こる特殊な病体だったと思います。

ところが、近年には男性でも下半身の冷えている方が増えています。
昔、男性はあまり冷えないと考えられていました。
なぜこんなに冷える人が増えたのでしょうか。
男性が冷えやすくなった原因を私なりに考えると運動不足、夜が遅く就寝時間が遅い、冷たいものや果物を年中たくさん摂取する、冷房で体を冷やすなどが頭に浮かびます。
これに対する対策として夜はなるべく12時前に寝る、適度な運動を心がける、冬は特に暖かいものをとるように気をつける、冷房は少し高めの温度に設定するなどを心がける。漢方薬で男性不妊症が治る可能性がありますので是非ご相談ください。

ケンコウ薬店

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