今年に入ってから、皆様のお声をお聞きしていると熱と冷えが体の中で争っていることが良く分かります。
こんなにすごい状態は私が漢方薬でご相談を始めてから初めての経験です。
上半身に熱が集まり、下半身に冷えが集まり上下で分離しているかのごとく違いがあります。
したがって、芯熱を取るお薬と冷えを取るお薬と二種類のまったく反対のお薬を一人の患者さんにお出しするという異常な事態が頻発しております。
こんなケースは例年では極めて珍しいことだと思います。
今年に入って初めのうちはやけにバランスが壊れている人が多いなと不思議に思っていました。
しかし、日を追ってどんどん増えてくるのを考えるとこれは私たちに自然の恵みによって生かされて来たかを知るための教えなのでしょう。
自然に対する畏敬の念を忘れていた私たちに自然の大切さを心底分かるために仕組まれたプログラムなのでしょうか。
現代人の毎日の生活がいかに自然とかけ離れたものであるかを知る時が来たのでしょう。
昔の人々の一日は朝には日が昇る頃に起き、夜は日が沈む頃に寝ていました。
仕事は体を使うものが多く自分の足でどこへでも歩いていきました。
そして、食事はご飯を主食とした質素な食べ物が多く過食はなかったでしょう。
誤解を受けるといけないので説明したいと思いますが何もすべて昔が良かったといっている訳ではありません。
現代のように病人が巷にあふれ老若男女が病の恐怖に脅かされる状態を何とか出来ないものかと常に一所懸命に考えています。
その中で昔の生活に少しでもこの状態を解決するヒントがないものかと探しています。
その中で米を主食にすることやなるべくお体を使うこと（たとえば歩く）、夜は出来れば早めに寝て朝早くに起きるなどご自分で出来ることをしていただきたいと思います。
毎日の病気のご相談を受けているとあまりに患者様のお体が弱っておられるのが大変悲しく思います。
少しでも共感できた方は実行してください。
