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健康コラム

咳について

労から来る咳 2006.03.01

今年は花粉症が昨年ほどひどくなくて一安心ですね.
春は脾臓が弱り易く,労になり易い季節です.
なんとなく疲れやすいとか体がだるく昼間に眠いと感じておられる方は多くないですか?
この労が重なって,咳が出ることがあります.
いくら咳止めのお薬を飲み続けても,病院で検査しても肺に異常が認められなくて困っておられる方が時々相談に来られます.
漢方薬の原典の傷寒雑病論に次のような条文があります.
「千金翼炙甘草湯一云復脈湯治虚労不足汗出而悶脈結悸行動如常不出百日危急者十一日死」とあります.
その意味は「千金翼にある炙甘草湯は虚労で血気が不足して汗が出て胸苦しくなり,脈が結で動悸がして行動は普段と同じような状態ではあるが,脈の結が始まってから,百日たたないうちにあぶなくなり,急な場合は11日で死ぬ」ということです.
つまり噛み砕いて言うと「過労が重なりとことん体が疲れきって出てきた症状が次のような症状を出す人は要注意」ということです.
例えば,動悸がしたり,胸が重く感じたり,胸苦しくなったり,ケッホケッホという咳をしてなかなか治らないのはかなりの疲労から出てくる症状です.
一刻も早く休息をして身体を回復しないととんでもないことになりますよといい警告です.
疲労が重なるといろんな病気になる可能性が出てきます.
昔,結核のことを「労咳」といったことをご存知ですか?
結核に対する抗生物質のなかった時代の結核の治療法は転地療養というのがありました.
緑の多い田舎に行って,栄養のあるものを食べて休養することによって体力を回復し,自然治癒力で治そうとしたのです.
虚労による咳は結核ではありませんが,やはりしつこくなかなかな治りづらいものです.
身体を大事にする事はいつの時代でも大切なことです

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