今年の運気のせいか、または皮膚が弱り外気温の変化に対応できないのも原因かもしれませんが
身体が大変冷えやすくなっております。
9月に入ってからぽつぽつ患者さんのお身体に異変が生じ始めました。
始めの内は涼しくなってきたのだから冷える事もあるだろうと思っておりました。
しかし、だんだんそのような傾向が強くなり
近頃では急に冷えてきた患者さんのが多いのではないかと思えます。
冷えと言うのは漠然としたイメージがありますが東洋医学ではどこが冷えているか細かく考えます。
例えば、人間の身体には五臓六腑がありそのすべての部分の冷えを考えて治療することが出来ます。
○肺が冷えれば風邪、喘息、鼻炎などになり、
○心が冷えれば心筋梗塞、狭心症、 などになり、
○胃が冷えれば食欲不振、胃痛(胃熱からも起こります)、吐き気などになり、
○腎が冷えれば腎結石、腎不全、膀胱炎、脳梗塞などになり、
○肝が冷えれば脂肪肝、肝硬変、肝癌などになります。
もちろん冷えた臓器によってお飲みいただく漢方薬は異なります。
困ったことに今年は身体のかなり深いところに冷えが入るので腎や肝が冷えることが多くなるでしょう。
そのためでしょうか、今年になってから血液検査で脂肪肝とか高脂血症という結果が出たとよくご相談を受けます。
今年は暖冬と言われ気温としては例年よりも高いようですが、これからだんだん寒くなりますのでくれぐれもご注意ください。
さらにインフルエンザ(香港A型)が今年も猛威を振るうと言う予想が出ているという話題が
テレビニュースで流れていました。今からでも遅くはありませんから
冷えには十分に気をつけて風呂にも十分浸かりお体を温め、
その上お体の抵抗力を高めて予防することが必要でしょう。
例えば昼間眠い、だるい、肩や腰がこる、偏頭痛、しびれ、やる気が出ない、
疲れが残る、寒気がする、基礎体温が下がったなどの症状を出す方は
身体が冷えている可能性が高いので是非ご相談ください。