人間の大脳は約140億個の神経細胞からなり、40歳以降では一日約20万個ずつ神経細胞が減っています。
しかし、少々減少しても大丈夫なように脳神経細胞数は十分な余裕を持っています。
では,痴呆という病気はどのようなものでしょうか?
現在,痴呆は二つに分類されています.
脳の血管が弱ったりつまったりする「脳血管性痴呆」と、
脳の萎縮などを伴う「アルツハイマー性痴呆」に分類されています。
しかし、最近の書籍などによると,痴呆患者と正常者の脳と比較すると
老人性痴呆者は脳の中心にある海馬と扁桃核という二つの器官の極端な萎縮でおこり、
脳血管性もアルツハイマー性も同一の病気であるらしいことが最近の研究で分かってきました。
海馬は最近の出来事を記憶するところ、
扁桃核は見たり聞いたりしたこと等の情報を受け生物として反応を示す命令を出すところです。
さらに、痴呆が進むとこの二つの器官の近所にあるマイネルト基底核という器官が機能しなくなり
本格的な記憶喪失と情緒や行動がおかしくなる痴呆症に進行しています。
西洋医学ではその原因に挙げられるのは高血圧と高脂血症です。
しかし、東洋医学的に考えると脳は腎と関係があると思います。
腎が冷えてくると脳も冷えて萎縮したり、血流が悪くなって血管の中の流れが悪くなったり、つまったりすると考えます。
女性は冷えやすいのでこのパターンが多いと思います。
これから、ますます寒い冬になってまいります。冷えには十分にご注意ください。
漢方薬で腎を温めることによって痴呆を予防する可能性があります。
是非ご相談ください。