今回は糖尿病を考えてみたいと思います。
糖尿病は血液中に含まれる糖(グルコース)の濃度が高くなり、尿中にも糖が漏れ出てくる病です。
身体の栄養がどんどん尿から漏れていってしまうと急激に痩せてしまうことになります。
その上、身体がだるくて仕方がなくなってしまいます。
通常は血糖が一定に保たれているのですが、膵(すい)臓のランゲルハンス島の中にあるβ細胞から分泌されるインスリンというホルモンの作用が少なくなってくると血糖値をコントロール出来なくなります。
糖尿病の困ったところは合併症を伴うので、病院を掛け持ちすることになります。
今の日本では40歳以上の人の中では十人に一人ぐらいいると言われています。
東洋医学的に考えると糖尿の初期の段階では膵臓に熱がこもっている状態です。
やたらのどが渇いて水をがぶ飲みしたくなるほどになります。
そして、だんだん時間が経つと熱は内部に入り横隔膜の周辺に熱がこもってきます。
この時は中焦(横隔膜からおへそまで)の芯熱をとる柴胡剤が合う人もいます。
もっと膵臓が弱って、インシュリンの分泌が悪くなりとにかく体がだるくてしょうがなくなると脾臓を助ける漢方薬が必要になってきます。
その時々のお身体の状態に合わせて漢方薬を選ぶことができます。
現代医学と東洋医学の治し方の違いがあります。
東洋医学は膵臓を回復させて、糖尿病を治そうとします。根本的に治したい方は漢方薬をおすすめします。