大脳辺縁系は哺乳類で高度に発達したため、哺乳類脳と呼ばれることもあります。
大脳辺縁系はホメオタシス(体内の状態の恒常性)を維持する働きをしています。
例えば、体温、血圧、心拍数、血糖値などに関係しているそうです。
大脳辺縁系の助けがないと、わたしたちは血の冷たい爬虫類と同じように寒かったり暑かったりする外界の状況の中で、私たちの身体の内部の状態を一定に保つことが出来なくなります。
昏睡に陥った人間は一時的に前脳の一部が働かなくなり、外界の変化に反応できなくなります。
私たちは脳幹と大脳辺縁系が働き続けて最小限の身体の機能を保つことで生きています。
大脳辺縁系は性的欲求や、戦ったり逃げたりする自己防衛の行動など生殖・生存に関係する情緒反応とも深い関わりを持っています。
大脳辺縁系の中で視床下部は重要な部分です。視床下部はエンドウ豆大で、重さも約4gです。視床下部は体温、食欲、睡眠、覚醒、化学物質の平衡、心拍数、性機能、各種ホルモン、感情を調整などのホメオタシスを様々な情報に基づいて制御しています。
血液の温度が下がると視床下部が反応して、体温を上げ維持できるようにする。
東洋医学では腎は髄を司ると考えられています。
私は髄とは脳と脊髄のことを言っているのだと考えます。
つまり腎は体を健康的に維持するために重要な働きをしているのです。
近年、老若男女に拘わらず健康を維持できない方が増えています。
我々は健康維持のために腎を強化する必要があると思います。
東洋医学では塩が腎を助けるとなっています。
減塩の世間の風潮になっていますが、私は大いに疑問を感じています。
海外の学会でも減塩は話題になっていないとお聞きしています。
塩は昔から生きていくために非常に大切なものなので、減塩のしすぎで健康を損ねることを危惧しています。