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健康コラム

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救逆湯について 2008.05.31

今回はあまり使われていない漢方薬の処方を掘り起こしてみたいと思います。
「救逆湯」という素晴らしい漢方薬についてお話したいと思います。
傷寒雑病論という漢方薬の原典に「汗を急にかきすぎて陽気を滅ぼしてしまうと精神のバランスを崩して驚きや恐怖が強くなり、落ち着きを失う」と書かれています。
陽気を失うのは発汗だけでなく、過労でも、心労のひどいのでも、起こりえるということです。
本来は加熱療法で体調を崩したときや火傷のひどいときに使う漢方薬ですが、精神が不安定な人やのぼせやすくカーと暑くなる人、不眠症の人などに対する治験例があります。
陽気と陰気がバランスをとれていないと精神のバランスも取れないということがあります。
陽気だけ滅びて、陰気だけ残ってしまうと気が静まらなくて、不安で一杯になり、夜もおちおち眠れないという状態になり、うつの症状も出てくる可能性があります。
救逆湯は成分の中にある桂枝と甘草で陽気を補い、生姜と大棗は脾の気を養い、牡蛎や龍骨で精神を安定させるように考えて作られています。
この処方に似た成分を持った漢方薬で桂枝加竜骨牡蛎湯というのがあります。
桂枝加竜骨牡蛎湯は身体が疲れやすく動悸やめまいがあって、頭が重かったり、驚きやすく疲れやすいものに素晴らしい効果を示すことがあります。
成分の似た処方からも考えると漢方薬はよく理解できます。
したがって、救逆湯は疲れやすく根気がなくなんとなく精神的にも肉体的にもすっきりしない人が試してみる価値があると考えられます。

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