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健康コラム

その他

水気病のはなし 2008.05.10

今年の天候は今までとは異なって、温かくなっても身体の中は冷えるようです。
胃とか腎が冷えると水の排泄がうまく行かなくて、水の停滞を起こす可能性があります。
漢方薬の原典である傷寒雑病論の中には水が原因でなる病気(水気病)のことがかかれています。
「一般に水気病の人は目の下に臥さんがあって顔や目が鮮やかで、つやがある。脈が伏するとその人は消渇する、水気病を病み腹が大きく、小便の出が悪くその脈が沈んで絶する者は水がある。下すのがよろしい。」とあります。
つまり、水気病の人は目の下にふくらみがあり、皮膚につやがあるという状態である。
喉が渇き、腹が脹れて、小便の出が悪くなると、下痢をさせるほうが良い。
腎臓が尿を造って出すよりも簡単に水分を体外に排出する方法として、下痢をさせたほうがいいといっている。
下痢をすると余分な身体の水分が出るので腎臓の負担が軽くなる。
他に身体の余分な水分を出すのに、汗を出すという方法もあります。
この水気病の中に風水、皮水、正水、石水、黄汗があります。
今回は風水を取り上げて、考えて見ましょう。
傷寒雑病論の条文に「太陽病で脈が浮でなおかつ、緊であるのは身体の節々が疼き痛むはずである。逆に身体が疼かず逆に重く痺れていて、病人のどが乾かず汗が出ればすぐに治るのは、これを風水とする。」とあります。
つまり、身体の表面に陽虚になって、さらに冷えれば身体の節々が痛むはずであるが、疼かずに重く痺れて喉が渇かないのは皮膚の表面が軽く冷えて水が滞っているので、汗をかいて皮膚の表面の水が出てしまえば、治るという状態を言います。
風水を病んで脈が浮いていて、身体が重く汗がじわじわ出て、寒気のするものは防已黄耆湯がつかさどるといいます。
下半身がむくみ気味で、水太りみたいになっている方に合うと思います。
膝に水がたまって、困っている方も試してみる価値があるでしょう。

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