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健康コラム

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病後の養生法 2007.07.07

毎日蒸し暑いですね、皆様はいかがお過ごしですか?
今年は木運不及という運気で消化器系がたいへん弱っています。
そのために吐き下しの感染性胃腸炎にかかった方のお話をよくお聞きします。
漢方の原典である傷寒雑病論に次のような条文がございます。「病人脈已解而日暮微煩以病新差人強與穀脾胃気尚弱不能消穀故令微故令微煩損穀則愈」とあります。その意味するところは「病人がすでに病が治ってから日暮れになってかすかに煩燥(もんもんとする)するのは病が再発したのではなく必ず食べ物の消化不良により起こるのである。」となります。
病気をした後は胃腸の働きが弱っているので、急に消化の悪いものをたくさん取ると食べ物が胃腸に入って気の通りを悪くして胸苦しさをおこす。
病気をしたときは「おかゆ」を取るのが良いということは昔から言われていますが、お聞きになったことはありますか。
今年のように胃腸の働きが弱っているときは特にそのことに注意をする必要があります。
病気をしたときは誰でも養生をされると思いますが、治って来るとつい気が緩んで、不養生をして身体を疲れさせて病が再発することがよくあります。
傷寒雑病論にもうひとつ次のような条文もあります。
「傷寒差已更発熱小柴胡湯主之脈浮者以汗解之沈実以下解之」とあります。
その意味は「傷寒が治ったばかりなのにまた熱を発する者は少柴胡湯で治す。この場合脈が浮だと汗が出て解するし脈が沈実だと大便が出て治るということ」となります。
疫病が治ったばかりなのにまた熱が出てくるのは少柴胡湯をもって内部の芯熱を取ればすっきりと治る。
もしも、脈が浮だと皮膚表面に熱があるので汗をかいて治り、脈が沈んでしっかりした脈の場合は内部に熱がこもっているので便通がつくことで治る。
病気が治りかけたときに養生をしていないと再発することを傷寒雑病論論では教えているということです。

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