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70代の女性でも産後病? 2006.11.04

今回は出産後に良く起こる症状について考えたいと思います。
漢方の原点である傷寒雑病論には次のような条文があります。
「問曰新産婦人有三病一者病痙二者病鬱冒三者大便難何謂也…」という文章があります。
出産してよく起こる症状に3つあります。
まず一つ目は痙の病,二つ目は鬱冒であり、三つ目は大便が出難い病です。
お産をした人は血が少なくなった上に、また汗をかきやすく、しばしば風に当たる。
そのために痙の病を起こす。
痙の病とは体表が虚して内部に熱を持って引きつりが起こる病です。
葛根湯などが使われることがあります。
またお産の出血により亡血になるが、汗をかき寒が多くなってきているので鬱冒を生ずる。
また汗や亡血で津液を亡って胃が燥く、そのために便が硬くなり便秘する。
産婦の鬱冒は、その脈が微弱で嘔して食する事が出来ず、大便が反って硬く、ただ頭から汗が出るだけである。
それは血虚のために厥し、厥のため必ず冒が起きる。その冒を病む者は解そうとするとき、必ず汗が身体全体から出る血虚するために、下のほうで陰が尽きてしまい、陽だけが一人盛んになってしまうので、過剰な陽気を減らし引用のバランスを取るために汗が出る。それで陰陽の平衡がとれる。
もしも、このような時に大便が硬く吐き気がし、物が食べられない場合は柴胡剤をつかう。
ご相談していてよく経験することですが、産後の病というのが産後すぐ起こるとは限らず、何十年もたってから、何らかのきっかけがあって、体調がおかしくなって病が発生することがあります。
以前にご相談に乗った方は70代の女性でしたが、数年前から頭がボーとしたり、だるくて疲れやすく耳鳴りやめまいなども起こすという状態でした。
最近の生活のなかには病因が見当たらなく産後にあると考えて鬱冒を取る漢方薬を服用されたら症状が改善しました。

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