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健康コラム

その他

酒の飲みすぎは水分過剰 2006.09.09

朝晩が涼しくなり、秋の気配を感じられるようになりました。
急に涼しくなったので風邪など引かれていませんか?
ところで今回は水分の過剰摂取による体の変化について考えてみたいと思います。
お酒の飲みすぎは肝臓に悪いということは皆様ご存知だと思います。
それでは他に問題は起きないのでしょうか?
漢方薬の原典である傷寒雑病論に次のような条文があります。
「仮令痩人臍下有悸吐涎沫而癲眩此水也五苓散主之」とあります。
その意味は「たとえばやせていてヘソの下(下腹部)に動悸があり、よだれや泡のようなつばを吐いて、ひっくり返るような激しいめまいのするものは水から来ているので五苓散を飲んだら治るでしょう。」ということです。
お酒を飲みすぎたら、気持ちが悪くなって吐くだけでなく、目が回るということを経験された方もあるでしょう。
これは過剰の水によって、めまいを起こし平衡感覚を失っている状態を指します。感覚としてはちょうど船酔いをしているような状態に似ています。
酔っ払い運転が本人の自覚にかかわらず危険なのはこのように平衡感覚を失うことです。

みなさん、水を飲みすぎるとどうなると思いますか?
東洋医学的には、胃に入った過剰の水は、胃の外側に移行すると考えます。そのために上に書いたように症状を起こすことになります。さて、お酒をたくさん飲むと、水だけを飲んだ場合より、胃の外側に水分が移行しやすくなると考えられます。この胃の外側の水分が、上逆して頭に上りめまいを起こすのでしょう。
五苓散はこの胃の外側の水分を発汗させたり、小便から出したりして、上逆を防ぐので悪酔いをしないように出来るのです。
ただし、ここで注意していただきたいのはこの漢方薬があればどんなにお酒を飲んでも体を守ってくれると思うのは間違いです。
過剰の水の害を防ぐことは出来ても肝臓に対する保護は出来ません。
やはり、お酒はほどほどに飲まれることが賢明です。
「お酒は飲んでも飲まれるな」という言葉を良く噛み締めて忘れないことです。

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