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健康コラム

その他

血液の流れと漢方薬 2006.07.22

今年は水運大過という年で水と火にトラブルを起こしやすいようです。
人体では水は腎臓、膀胱、生殖器、耳、骨、関節、歯などに相当します。
では火は何でしょうか?それは心臓、小腸、舌、血液循環などになります。
今回は血液循環について、考えたいと思います。
傷寒雑病論に次のような文章があります。「婦人宿有チョウ(病垂に徴)病経断末及三月而得漏下不止胎動在臍上者為チョウ(病垂に徴)固害妊娠六月動者前三月経水利時胎也下血者後断三月ハイ(血に不)也所以血不止者チョウ(病垂に徴)不去故也当下其チョウ(病垂に徴)桂枝茯苓丸」となります。
その意味は「婦人が普段から腹の中にしこりがあって月経が止まって3ヶ月経たないうちに織物とか、出血があって止まらず、胎動が臍の上にあるものは、古いしこりがあって妊娠を邪魔しているしょうこです。妊娠をして6ヶ月に胎動するのは、月経が順調であったときの胎である。下血をするものは、後の3ヶ月の滞ったお血であって、妊娠ではない。下血の止まらないのはお血のかたまりが去らないからである。当然お血のかたまりをくだしてやればよいのである。桂枝茯苓丸が主治する。」ということです。
つまり、この文章はお血があると妊娠を妨げるということと妊娠中に不正出血をするのはお血があるからであるということを言っています。
したがって、不妊症の女性や妊娠中に不正出血をする妊婦はお血を疑ってみる価値があるということです。
このお血というのはなんでしょうか?
お血とは古く固まった血だけをさすのではなく、動脈硬化になり血行が悪くなっている状態も含むと考えたほうが分かりやすいでしょう。
お血が原因で起こりうる病気には子宮筋腫、卵巣脳腫、子宮腺筋症、多嚢胞性卵巣なども含まれると思います。
さらにお血を取る漢方薬は冷えのぼせ、目の白目の出血、鼻血、シミ、肌のくすみ、目の下のクマ、打撲症、捻挫、しもやけ、めまい、頭痛、肩こり、頭重、生理痛、生理不順、更年期障害などにも効果があり応用範囲の広いものと考えられます。
美食の多い現代人は過剰栄養によって血をにごらせお血を作る傾向にあるでしょう。
皆様も十分にご注意ください。

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