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健康コラム

その他

湿気と関節痛 2005.10.28

今年の気候は変化が激しいですね.体調を壊す方が増えております.
さらに,秋になっても湿気が多いので,そのような年は冬になると咳が流行ると前回の記事にのせました.
湿気が多く冷えてくると咳だけでなく,関節を病む病気も多くなります.
漢方薬の原典である傷寒雑病論に次のような文章があります.
「問曰風湿相摶一身尽疼痛法当汗出而解値天陰雨不止医云此可発汗汗之病不癒者何也答曰発其汗汗大出者但風気去湿気在是故不癒也若治風湿者発其汗但微微似欲汗出者風湿倶去也」その意味は「おたずねいたしますが,風邪と湿が互いにぶつかりあうと全身全てがうずき,いたむようになる.
その場合は当然発汗をしてやれば治るはずである.
この場合に天気が良いと発汗し易い状態であるが,天候が悪くジトジトと雨が降るために湿気が多くて体内の湿が発散しにくい状態となっているために治らない.
医は汗を発すれば治るとはずであると言ったのであるが,発汗してやっても病が治らないのはどういうわけでしょうか.
答えて言われるのには,汗の発し方がひどすぎ,汗がうんと出てしまうために,風気だけが去って,湿気が残ってしまうために治らないのである.
もし,風湿を一緒に治そうと思うのならば,その汗の発し方を微かに汗が出たかなと思われる程度に,少しずつ発汗させてやれば,風と湿の邪が一緒に取り除かれて治るのである.」となります.

雨には陽性の雨と陰性の雨があります.
陽性の雨は熱帯地方のスコールのような雨で,ザーと降ってさっと止み,雨が降った後に湿っぽさが残らないさわやかさがあります.
そして,降り止んだ後は気温が上昇します.
陰性の雨はジトジトと降り続いて,なかなか雨も上がらなくて湿気が高くなります.降り止んでもジトッとしていて気温が下がります.身体も芯から冷え切るような不快感があります.
天の陰雨がなぜ身体に悪いのでしょうか?
このような陰雨にあたると冷えが強くなり,関節がかなり痛くなるでしょう.
今年の冬は関節に問題のある方は特に冷えることに注意して欲しいです.
さらに,冷たいものや果物をとるのを控えて欲しい.
室内でも靴下やスリッパを必ず履いて欲しいです.足首から,ご自分の指3本分を横に並べたぐらいのところに「三陰交」というツボがあります.
この「三陰交」というツボを冷やすと温める漢方薬を飲んでも効き目が悪くなります.
したがって,ハイソックスをはくことが冷えの予防に大切なことです.
このような湿と冷えを治す漢方薬もございますので,是非ご相談ください

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