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健康コラム

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産後の肥立ち 2003.11.22

妊娠・出産で体が消耗し、やせ衰えた母体が産後に少しずつ回復し、太ってくることを「肥立ち」といったようです。
しかし、今では産後にやせる人は少なく、体重が戻らず困っている方が多いですね。
今は産後の肥立ちには肉体的な面だけでなく、精神的な面も含まれます。
この原因は東洋医学的に考えると、芯熱や血虚などが考えられます。
傷寒論(漢方薬の原典)では女性の体に対する治療の中で妊娠中の体調の不調と産後の回復についてかなりスペースをさいています。
それだけ、女性にとって妊娠・出産と言うことがいかに負担になるかということを表しています。
いつも、女性の健康のご相談にのっていて驚くのは、この産後の回復がその後の健康に対して大きな影響を与えていることです。

 

最近もご相談に来られた女性の患者さんの中に産後の肥立ちが関係しているケースが数例ありました。
妊娠中はお腹に赤ちゃんを宿しているので赤ちゃんのエネルギーで温かくなっています。
その赤ちゃんが産まれてからも授乳をしたり、良く動いて汗をかいたり出来ないと熱の発散が上手く行きません。
そのため、体内に余分な芯熱が残って熱っぽく感じたり、のどが渇いたり、だるくなり、疲れやすい、疲れが残こる、口の中がねばねばする、口がまずい、体が重い、舌が白くなるなどの症状が出てきます。
これらの症状はあたかも風邪がこじれて、芯熱が残ったような感じがします。
このように体がだるくなり元気もなくなり、やる気までなくしてしまうと次第に自信がなくなり、イライラし易くなります。
さらにひどくなるとウツのような状態になって、育児ノイローゼのようになったりするでしょう。
西洋医学的にははっきりとした原因が見つけられずに、自律神経失調症とかうつ病などの診断を受けています。
産後病というと産後1年ぐらいまでの間に起こると思われがちですが、産後すぐはなんとか体調が安定して、何も困った症状は出ずに、数年または数十年経ってから、突然産後病が現れることがあります。
なぜ、何年も経ってから出てくるかと言いますと若いときは体力があるので、産後病の症状が抑えられているのですが、加齢などによって体力が低下したときに、症状が復活してくることが良くあります。
このように原因不明で体調が悪い女性の方は、産後病を疑ってみる必要があるでしょう。お困りの方は是非ご相談ください。

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