先日の11月6日の中日新聞朝刊の記事に「過労死 最悪ペース」という記事が第一面に掲載されました。
過労死とは、仕事による過労・ストレスが原因の一つとなって、
脳・心臓疾患、呼吸器疾患、精神疾患等を発病し、死亡または重度の障害を残すに至ることを意味します。
1988年6月に、過労死110番」全国ネットワークが電話による全国一斉相談を始めたことが契機になって、
過労死との言葉がひろく日本社会に使用されるようになりました。
また、海外にも、KAROSHIで意味が通じるまでに 繰り返し報じられるようになりました。
2002年度上半期(4―9月)に働きすぎで死亡する過労死や、
死亡には至らないが後遺症があるケースの労災認定件数が115件と、
過去最多だった昨年度を大きく上回るペースで増えていることが、5日、厚生労働省のまとめで分かりました。
厚生労働省は「認定基準を緩和したことが大きな理由だと思うが、
長時間労働の実態がこれまで以上に浮き彫りになっており、
過労死増加の傾向は変わらないだろう」と分析しています。
同省は、昨年12月、長期間の蓄積疲労を幅広く認めるなど過労死の認定基準を緩和。
従来は、一年間の統計の統計だったが、基準の見直しを受け、4月から半年間の認定件数を緊急調査しました。
その結果、脳や心臓の疾患で死亡したりして労災認定されたのは、既に115件もありました。
昨年度の1年間分の143件に比べて飛躍的に伸びています。
このように過労は死ぬこともあるということを認識するべきでしょう。
疲労の蓄積が過労に繋がります。
東洋医学の原典である傷寒雑病論には「血痺虚労病」という病名があり血が弱っている人、
過労の人を助ける方法が色々と書かれています。
有名な漢方薬としては八味地黄丸、小建中湯、桂枝加竜骨牡蠣湯などです。
過労でお困りの方は是非お早めにご相談ください。