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口呼吸の弊害について 2002.11.02

今回は口呼吸の弊害について考えたいと思います。

 

口呼吸に頼って鼻呼吸をしないと鼻内部の空気が淀んでしまいます。

鼻の奥の扁桃はあまり使われないため、バイ菌を押し流す役割を持つ鼻水も分泌しなくなり、

力を失った鼻奥の扁桃はカビが生えたようになり、やがてのどの扁桃腺と同じようなバイ菌の温床になります。
鼻の内部がかさぶた状になり炎症で鼻粘膜がただれます。これが肥厚性鼻炎です。

 

鼻の穴から咽頭までの気道の長さは大人でも15㎝ほどしかありませんが、

この気道の周囲には副鼻腔と呼ばれる6つの腔洞(くうどう)が開いています。
鼻から入った空気は、この無数の小さな穴を通って大きな腔洞に入ることで温度調節され、

冷たい外気がそのまま肺に入らないようになっています。
また、湿度100%に近く加湿されます。
乾燥した空気はのどを痛めますし、乾燥した環境を好む空気中のバイ菌を防ぐ役割を持っています。
気道表面の細胞は細かい繊毛がはえた呼吸上皮で出来ていて、空気はそこを流れている粘液によってろ過されています。
バイ菌やほこり、アレルギーの原因になるダニの殻などのほとんどは、繊毛に吸着され鼻水によって洗い流されます。
それでもなお入ってくるバイ菌などが咽喉の扁桃によって排除されるのです。

 

こうして鼻からならあまり病気の原因にならないバイ菌も、口呼吸によって鼻と喉の扁桃が役立たずになると、

免疫機能により除去されにくくなり、活動を始めてしまいます。
口腔には鼻腔のように繊毛もなく、汚れを外に押し出すようには出来ていません。
そして、唾液も口呼吸では枯れてしまうのです。
口呼吸と食べ物の摂取を一緒にしている人では、

空気の汚れも食べ物の汚れも全てフリーパスで肺と胃に入ってしまいます。
そして、両方の扁桃がバイ菌の巣になってしまうのです。

唾液腺も鼻水を出す粘液腺も扁桃組織と同じ免疫器官です。

これが口呼吸で機能が低下すると大変です。

これがどれほど慢性的な病気(アレルギー、自己免疫疾患など)になりやすくなると考えると相当深刻な問題です。
口呼吸をしている方は、直ちに鼻呼吸に切り替えていただきたいと思います。
夜寝ているときに口をあけて寝ている方は口呼吸でしょう。ご注意ください。
アレルギー、自己免疫疾患でお困りの方は是非ご相談ください。

参考文献 「赤ちゃんの生命のきまり」  西原克成著 言叢社発行

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