このような社会情勢のせいもあり、ますますストレスが増大し疲労をためている方が多くないでしょうか。
今回は東洋医学的な疲労の考え方について述べたいと思います。
黄帝内径素問という書物に五臓の疲れについて書かれてあります。
五つの疲れには下記のようなものがあります。
1.「久行」…長い間過激な運動をして筋肉を疲れさせるとその働きが低下して肝臓が疲れるとあります。
その反対に運動していた人が急に運動不足になると肝臓を傷めることがありますので適度な運動は必要です。
新幹線や飛行機で長距離移動しても疲れます。
2.「久視」…ものを見るときには陽気を使うのでテレビやコンピューターを長時間見すぎると目が疲れ
これらが心臓に影響を及ぼす。
3.「久座」…長時間座っていると脾が疲れる。事務仕事などで座ることが多く、
運動不足の方が良く食べるとすると脾、胃に無理が来てこれらの臓器を疲れさせてしまいます。
適度な運動をすることにより手足を動かせばその手足を支配している脾、胃の働きよくなります。
4.「久臥」…長い間寝てばかりいると皮膚の働きおよび呼吸に疲れが生じます。
そのため、喘息の方発作が起きてくると横になって寝るのがつらくなってきますね。
5.「久立」…長い間立っていると骨を傷めて腎を疲れさす。
以上が五労を起こす原因であるが、これは肉体の一部だけを極度に使いすぎることを言うのである。
・肝を疲れさせたら適当に酸味のものを食する。
運動をした後にレモンが平気で食べられるのはこの原理でしょう。
・心を疲れさせたら適当に苦味のものを食する。
心臓のお薬は苦いです。
・脾を疲れさせたら適当に甘味のものを食する。
山登りをして手足が疲れそれを主る脾が疲れると甘いものが欲しくなります。
・肺を疲れさせたら適当に辛味のものを食する。
・腎を疲れさせたら適当に鹹味のものを食する。
疲れに応じて摂取すると良いでしょう。
疲労がたまると病気になるでしょう。
したがって、疲れは残さずその日のうちに回復するようにしてください。
疲労回復に素晴らしい効果のあるものがございます是非ご相談ください。