先月に引き続き月経について考えます。
月経は子宮の働きのように見えますが、
月経が起こるためには卵巣からきちんと排卵しなければなりませんし、
さらに排卵が起こるには視床下部や下垂体が正常に働き、
性線刺激ホルモンを分泌する必要があります。
このように現象的には子宮からの出血と見える月経も
実際には視床下部や下垂体、卵巣、子宮が総動員されて起こるわけです。
さらに視床下部は大脳皮質からも影響を受けます。
したがってとても複雑な多臓器の共同作用と言えるでしょう。
月経に関わるホルモンの分泌はちょっとした事で変調を起こします。
例えば
・海外出張
・受験
・身内の不幸
・転勤
・極度のスポーツ
・ダイエット
などのストレスで視床下部にブレーキがかかり、ホルモンの分泌を妨げ、
その結果、排卵が起こらなくなります。
これが軽ければ出血はあるが排卵が無い無排卵周期症に。
障害の程度が更に強くなれば無月経となります。
このようにストレスが原因の一時的な月経異常であればさほど心配ないのですが、
最近は根本的に子宮と卵巣が弱って月経異常になる方が増加しています。
無月経になる前にご相談下さい。