座骨神経痛は,西洋医学的に次のように考えられています。
「坐骨神経痛は坐骨神経の走行に沿って、多くは臀部から膝下の下肢後面まで、放散する痛みである。
坐骨神経痛は腰痛が伴うことも、伴わないこともある。
最も良くある原因は椎間板の膨隆または脊椎内の腫瘍による末梢神経根の圧迫である。
圧迫は脊椎管や椎間孔内で、椎間板の膨隆、腫瘍、または骨変形によっても起こる。
神経もまた、脊椎外の骨盤や臀部において圧迫されることもある。」
坐骨神経痛で色々な治療をしておられる方が多いと思いますが、なかなか治らなくて困っておられませんか?
実は、東洋医学的な治療として漢方薬などで治すことが出来るというお話をしたい思います。
坐骨神経痛のご相談で一番多いのは、
①お尻の両側の少しへこむところ(お尻のほっぺた)から足の外側にかけて突っ張るとかしびれるというケースですね。
女性の場合はまず子宮が冷えていると考えて間違いないと思います。
男性の場合でも“少陽胆経”が冷えていると考えます。
②腰から足の裏側にかけて痛みやしびれが出る場合は、“少陰腎経”の冷えと考えて良いでしょう。
③そして、最後に足の内側(直立して足がくっつく側)にかけてこりや痛みが出るのは,“厥陰肝経”の冷えと考えられるでしょう。
それぞれ、同じ坐骨神経痛と言われても使う漢方薬は異なります。
患者さんによっては、①と②を併発している場合もございます。
その場合には、①を治してから②を治すという方法で治します。
坐骨神経痛だけでなく腰痛とか膝痛等も、
漢方薬で治っておられる方は多いので、お困りの方是非ご相談ください。