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健康コラム

風邪について

風邪と生理 2005.09.30

今年の運気は金運太過という年で肺が弱りやすく,なかなか風邪が治りにくいようですね.
女性が風邪を引いてこじれると子宮にまで影響が出ると東洋医学では考えます.
なぜでしょうか?
東洋医学の原典である傷寒雑病論には次のような文章があります.
「婦人中風七八日続来寒熱発作有時経水適断此為熱入血室其血必結故使如瘧状発作有時柴胡剤主之」
その意味は「婦人が風邪に侵されて,七,八日たっても治らずに,引きつづいて悪寒と発熱があり,一定の時間に発作のようにおこります.
そのときにたまたま月経があるはずであったがこなかったのは,これは熱が血室に入ったことを意味します.
そして,その熱のために血が結ばれたのでしょう.
だから,往来寒熱をするので柴胡剤が主治します.」
『婦人が「風邪」に侵されて』とありますが,皮膚の機能が低下したときに『風』によって中を侵されて『邪』を引きやすくなるということであります.この場合の『風』は,カゼを惹き起こす外的要因の事であり,『邪』が人間にとって良くない事,この場合はカゼを表します.カゼの漢字”風邪”はこのようにして成り立ったのだと思います.
つまり,風邪がこじれて芯熱が肝臓に入って血が肝臓に集まってしまったのです.
そのため,子宮に血が集まらなくなって生理がこなくなってしまうということです.
ここで大切な事は生理中および生理前後は女性の身体は普段とは異なった状態にあり,外的な変化を受けることによって体調が変わり易いということです.
生理中には子宮に血が集まり,皮膚には血が少なくなるので表に陽気が少なくなり,風邪を引きやすくなることもあるでしょう.
妊娠初期も子宮に血が集まって皮膚に血が集まりにくいので,風邪を引きやすくなるといわれています.
生理中や妊娠初期は肌を冷やさないように普段のときより,防寒に心がける必要があるということです.
冷やさなくとも皮膚が弱っているので,風に当たっただけでも風邪を引いてしまうことがあります.
寒い場所や冷房の入った場所や夜間に外出するときは十分ご注意ください.
あまり知られていないのですが,妊娠中の風邪にも安心して飲める漢方薬があります.

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