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健康コラム

風邪について

今年の風邪の特徴 2005.02.26

今年の風邪には特徴があります。昨年の暮れから今年にかけて何時になく寒暖の差が激しくなっています。風邪をひいた後に妙にたくさん食べ過ぎて胃腸の調子を崩したことはありませんか。これは風邪の芯熱が取れ切れなくて、まだ体内に残っているからです。胃腸風邪が流行って話題になりましたが、風邪の芯熱が中焦(胃と肝)にこもった状態から起こった結果でしょう。寒暖の差が激しくなると体内に芯熱がこもりやすくなります。
これらのことに関しては数千年も昔に参考になる文章があります。
漢方薬の原典の傷寒雑病論に「傷寒五六日中風往来寒熱胸脇苦満黙黙不欲飲食心煩喜嘔或胸中煩而不嘔或渇或腹中痛或胸下痞硬心下悸小便不利或不渇身有微熱或咳者」という文章があります。
その意味は「寒に侵されて、五六日たって、その上に風にあてられたために、悪寒と発熱が交互に来る胸や脇腹が苦しいほど張って、話すことも出来ず、飲食も欲しがらず、胸がもやもやして吐き気を生ずるという症があり、そのほか或いは胸がもやもやして吐き気がない、或いは咽が渇する、或いは腹中に痛みがある、或いは横腹が痞えてかたい、或いは心下に動悸があって小便の出が悪い、或いは咽が渇かずに身体に少し熱がある、或いは咳をする者がある」
このような状態は皮膚が寒に侵されて熱の発散が出来なくなり、体の内部(中焦)に芯熱を持ちます。
その芯熱が体表と内部を行ったり来たりするので、寒気がしたり、熱っぽくなったりします。
さらにその芯熱が胸、脇、胃、腸に入って胸や脇腹が苦しくなるほど張ったり、胃が気持ち悪くなったり、食欲もなくなったり、腹が痛むようになる。
しかし、芯熱が胃に入っているので、口が不味く食欲は無いが食べだせば結構食べるということがあります。
東洋医学では中焦(胃と肝)の熱(陽)に対して漢方薬で陰を補い和します。
西洋医学の解熱剤は東洋医学的に考えると上焦の熱を発汗して熱を下げさせる働きがあるようです。
したがって、解熱剤は中焦に芯熱がこもった状態に使われてもあまり有効では無いような気がします。
今年の風邪は中焦の芯熱を取る漢方薬で治しましょう

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