冷え性を改善するためには、食生活の中で陰性食品と陽性食品のバランスを考えることが必要です。
食品でも身体に働く力があるということをご理解いただきたいと思います。
もしも、食事の中で陰性食品ばかりに偏ると体が冷えやすくなると思います。
それから、身体を温めるには適度な運動をすることやお風呂にゆっくり浸かることでお体が温まります。
もう1つ大事な事は、日本人に合う穀物は米だということです。
米のたんぱく質と小麦のたんぱく質は、少し違いがあります。
日本人の胃腸は小麦より米の方が消化しやすいようです。
先日、妊娠10ヶ月の妊婦さんにお聞きしたのですが、ご飯を食べるとお乳が張ってきたのにパンを食べたときはまったく張らないとのことです。
お乳が張るのは、ご飯を食べてたんぱく質が吸収されたくさんの血が出来て胸に集まったのだと思います。
朝は比較的冷えににくいので少し冷やす働きのあるヨーグルトや果物を取ってもそれほど心配は無いかもしれません。
食品で陰性、陽性を分ける方法は次のようになります。
食品の中で酸っぱいものと苦いものは基本的に冷やすものが多いです。
辛いものと鹹いものは、基本的に暖めると東洋医学では考えます。
水分が多いものは冷やし、水分の少ないもの(例えば魚の干物、乾燥した野菜など)は温めると考えます。
野菜は、生でたくさん食べれば冷えることもありますが、火を通すか煮る事によって冷えにくくなります。
陰性食品と陽性食品は、バランスを考えて食べれば良いのではないでしょうか。
せっかく、漢方薬で温まってきているのに、陰性食品ばかりたくさん取られるとマイナスになってしまい回復が遅くなるということです。
後はご自分で加減することが必要です。