風邪とインフルエンザの違いがわかりますか。
普通のかぜはライノウイルスやコロナウイルス等の感染によって起こるそうです。
症状としては、のどが痛む、鼻がむずむずする、水のような鼻汁が出る、くしゃみや咳が出る
などが中心で、全身症状はあまり見られません。
発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザの場合は39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強く、
あわせて普通のかぜと同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。
更に、気管支炎、肺炎などを併発し、重症化することがあるのもインフルエンザの特徴です。
また、インフルエンザは流行が始まると、
短期間に乳幼児から高齢者まで膨大な数の人を巻き込むという点でも普通のかぜとは異なります。
更に、冬季は他のシーズンに比べて死亡者が多いですが、インフルエンザが流行すると、
65歳以上の高齢者での死亡率がふだんより高くなるという点でも大きな違いが見られます。
今年の夏が大変暑かったので肺、気管支系、皮膚、大腸が弱っています。
そのため、秋には胃腸風邪が多くなりました。
このような状態になっていますので一度風邪をひくとかなりしつこい可能性があります。
インフルエンザにも十分ご注意ねがいます。
予防接種も良いのですが根本的には抵抗力を高めて回復できる体力が必要でしょう。
それから、最近多く見受けられるのは咳がなかなか止まらないしつこい風邪が増えております。
その咳がなかなか治らない患者さんのなかに「労からくる咳」の場合があります。
これは体に熱もなくただ咳だけが残り、しつこくいつまでも続きます。
この場合は疲労が原因ですから十分な休養と栄養が必要です。
それでも、治らないと困っておられる方は良い漢方薬が御座います。