最近、周期療法というのが話題になり何度かご質問を受けましたので私なりに調べてみました。
日本中医薬研究会の資料に下記のように解説されていました。
『中国では1960年代より行われていた不妊症の治療のほうで、正しくは“中薬人工周期療法”といいます。
これは月経周期に合わせて薬の配合を変え服用するもので、
体調を整え、受精しやすく、妊娠が継続できる健康な身体をつくる方法です。
①月経時
②低温期
③排卵期
④高温期
と基礎体温表を見ながらそれぞれの漢方薬を服用します。
この周期療法は月経周期がある程度正常な方が対象です。
生理不順(周期が長い・短い・不定)や
子宮内膜、子宮筋腫等がある方はある程度リズムを改善した後に、周期療法に移行する。』
確かに西洋医学的な生理周期と漢方薬を組み合わせたユニークな発想ではありますが、
本来東洋医学的とは症を捉えてお薬を選んでいくというのが基本ですから
誰でも同じパターンで治すというのは不可能だと思います。
従って、その方法でお体に合った人は体調が改善されるかもしれませんが合わない人はどうするのでしょうか。
私の指導方法はまず現在の状態を詳しくお聞きして体質、体調を細かく考えます。
例えば、血虚があるかどうか、寒熱を考えて冷えがないかどうか、
水毒があるかどうか、オ血(古血)があるかどうか等を考えます。
さらに生まれつきどんな体質でどこに弱点があり
今年の運気から考えてどこに問題が出やすいかなどを予測します。
これらの事を総合的に考えてオーダーメイドの治療を目指しています。
きめ細かいご相談をしますので是非ご相談ください。